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最近、歌詞を書いてる友人に触発されて小説を書き始めました。

趣味の領域だし稚拙なので別に晒すつもりはなかったんですが、一応冒頭だけここに載せます。
要望があれば連載します。無ければ完結させたあと公開せずに黒歴史として記憶の底に沈めます。


タイトルは、『空想理論の解体新書。』

それでは、冒頭だけなので短いですが

ゆっくりして行ってね!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
とある街にある、自鳴琴≪オルゴール≫の音色が響く洋館。
いつの間にか、この古びた洋館には呼び名がついた。


――『泣き声の館』


いつまでも途切れることのない不思議な自鳴琴の音色が、
人がすすり泣く声のように聞こえることからこの名で呼ばれるようになったという。

まるで、居なくなった館の主を呼んでいるかのように永久≪とわ≫に響く悲しげな音色。
その館は、永い間誰も住んでいないはずなのに、廃墟になること無くひっそりとたたずんでいる。



これは、この館が抱える大きな秘密に巻き込まれた少年達の、愉快で非日常な物語。







<Prologue:プロローグ>



8月のある日。
日本一暑いであろうこの時期に、洋館の前に二人ほど人が立ち尽くしている。


「これが噂の『館』?」

「そうだね……」


そこに立っているのは、高校生くらいの少年と少女。


「なんかやる気ないなぁ。葵は」

「だって……怖いんだもん」

「大丈夫だって」

なだめるように隣の少女の頭をなでる少年は
――樋宮悠斗≪ひみや ゆうと≫。


「むう……」

少年の服の袖をつかんで離そうとしない少女は
――樋宮葵≪ひみや あおい≫。


彼らが立っているのは、とある洋館の門前だ。




この街、鳴楼町≪めいろうちょう≫の北のはずれにあるこの洋館は、人々から『泣き声の館』と呼ばれている。
その名前の由来は……。

「ん……。噂どおり、何かの音が聞こえるな」

「オルゴール……?怖いよ、お兄ちゃん……」

「ほんと、お前は怖がりだよなぁ」

「うぅ……」

館の外まで聞こえる音色。
噂の、”鳴りやまない自鳴琴”の音。
この音色が、人がすすり泣く声に聞こえることからそのような呼び名がついたのだ。

「鳴りやまないオルゴール、ねぇ」

「やっぱやめようよぉ……。きっと危ないよ?」


少女は、少年の服を引っ張る。


「ここまで来て帰れないさ。とりあえず入ろう」

「あ、待ってよっ……」

少年と少女は、重い門扉を開けて館へと足を踏み入れる。



――その先に待っているものが、彼らの人生を大きく変えることになるとも知らずに……。
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